JAPANミリテールフォーラム

ミリタリーモデリングディスカッションフォーラム (AFV, AIR, 艦船, フィギュア, ファンタジー, スケールモデル, ジオラマ&ヴィネット)

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  • #1 2017-03-21 21:09:04

    かば◎
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    エアフィックス 1:76 巡航戦車クルセーダー

    T-34 STZ1942も完成直前で放ってありますが、その前に、エアフィックスの1:76、巡航戦車クルセーダーがほぼ完成しました(最終の仕上げがまだ残っていますが)。
    このフォーラムでは、AFVのミニスケールの製作記はほとんど上がっていないようなので、賑やかしに1本トピックを立てさせていただきたいと思います。

    製作したキットはいったい何年前に買ったものやら覚えていませんが、一時期販売されていた、ツクダホビーによる国内パッケージ版です。中身のクルセーダーは、もともとエアフィックスが1971年?に発売したもので、前記発売年が正しければ、もう45年も経つべテランキットです。

    mini_CIMG1837m.jpg

    発売当時(ツクダ版も)スケール表示は1:76でしたが、割と最近では1:72として売られていたこともあったようです。後述するようにキット自体は縮尺が怪しく76よりだいぶ大きいのですが、それを考慮してスケール表示を改めたのではなく、単純に、近年はミニスケールの主流が72になったので、シリーズ全体を72と誤魔化しただけのようです。

    キット内容はMk.IIとMk.IIIのコンパチで、砲塔関連のパーツがまるまる2つ付いていますが、私はMk.IIとして組みました(というより、そもそも今回発掘した時点でMk.IIIの砲塔パーツは行方不明でした)。

    mini_CIMG1917m.jpg

    上写真は今回製作スタート時点の主要パーツ。もともとそれほどパーツ数はない、大らかなキットで、過去、私自身が主要部は組み立て済みでしたが、改めて製作するにあたって、エナメルシンナーを染みこませて接着済みのサイドスカートをもぎ取りました(この後、エアフィルターやエンジンルーム上面のインテークカバーも剥ぎ取りました)。

    なお、今回のこのクルセーダーは、サイト「週末模型親父」さんのウェブ上イベント「デザートコン」のエントリー作として作ったもので、リアルタイムの製作記は私自身のブログおよび「週末模型親父」さんのBBSに載せています。このトピックの書き込みはそれをかいつまんだものです。

    編集者 かば◎ (2017-03-22 10:11:20)


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    #2 2017-03-21 22:56:31

    かば◎
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    Re: エアフィックス 1:76 巡航戦車クルセーダー

    ●検証と製作方針、車体全体形の工作

    ミニスケールのクルセーダーのインジェクションキットは、このエアフィックス76のほか、ハセガワ72、そして最新のキットでS-model72があります。ハセガワ72(Mk.III)はぱっと見、「え? なんでこんなに格好悪いの?」と思ってしまうレベルで外形の捉え方が変。S-model(Mk.I/II)は足回りが履帯を含め一体成型のお手軽キットですが、最新のキットだけに一番スタイルはよさそうです。エアフィックスのものは一番の古参で、後述のように寸法的にはあちこちおかしい、というよりもむしろ「なんもかんも違う!」と言っていいほどですが、なぜか組み上げた全体形は実車写真でみるイメージに近く実に格好いいという不思議なキットです。

    外形チェックに関しては、海外のレビューですが、ここに詳しく出ています。興味のある方はご参照ください。エアフィックスのキットのうち、寸法的に最も怪しいのは全長で、76で換算すると約1cmも長くなっています。

    また、この戦車はアメリカのクリスティー戦車の発展形なので、車台側面はスプリングを収めるため二重構造になっています。車体上部も本来はその二重構造に対応した形状になっているのですが……。

    mini_CIMG1932_2.jpg

    上写真で黄色で示したラインは、本来車台内壁に対応して一直線のはずですが、キットではこのように凸凹になってしまっています。エンジンルームそれ自体も幅が足りず、これがキットの「長過ぎ感」をますます強調しています(戦闘室前後長が足りないのも一因ですが)。

    もっともこれを修整するとなると車体をスクラッチビルドする羽目になってしまうので、当然ながら見送ります。というわけで今回は、「ウルサイことを言えばなんもかんも違う!……けれど格好いいエアフィックスのキットの素性を活かし、外形修正は最小限、あとは細かい部分の解像度を上げてますます格好良く見せる」を基本方針に進めることにします。

    mini_20161208_035052_Burst01.jpg

    mini_20161209_052420.jpg

    全体形に関する修正は一点。一番目立つ(と個人的に思う)全長に関して、その最大のポイントであるエンジンルームよりもだいぶ後方まで突出しているフェンダーを(後々起動輪に干渉しない程度まで)短縮しました。これで全長は縮尺的には1:70程度まで縮まっています。この際、エアフィルターが乗る部分が一段下がっている状態も再現。併せて、サイドスカート形状も修整しています。

    また、エンジンルーム上のインテイクカバーも裏側にプラバンを貼り増し、断面形状を修正しました(実際には前後長が長すぎるのですが、これはエンジンルーム形状と関わるので切り詰めていません)。

    編集者 かば◎ (2017-03-21 23:30:33)


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    #3 2017-03-21 23:44:08

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    Re: エアフィックス 1:76 巡航戦車クルセーダー

    うわぁ見るからに大変そう。
    ご健闘をお祈りします。


    必要は発明の母、そして愛は心の仕事!

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    #4 2017-03-21 23:53:14

    かば◎
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    Re: エアフィックス 1:76 巡航戦車クルセーダー

    ●車体ディテール工作

    mini_20161212_213828_Burst01.jpg

    車体前部は、Mk.I~Mk.II初期に搭載された銃塔と丸ハッチの選択式ですが、銃塔の形状があまりよくないのでハッチを選択。ただしキットのパーツだと周囲に隙間が開き過ぎるので新造しました。都合の良いことに、ドラゴンの1:35 T-34-85の増加燃料タンクのサイド円盤パーツが、ちょっとヤスっただけで綺麗にはまりました。

    mini_20161211_233155.jpg

    フェンダー短縮に伴って元パーツが使えなくなったエアフィルターも新造。Cの字型(というより、本当はGの字型?)の吸入口はランナーの輪切りの加工です。ディテール再現はいまひとつ。

    mini_20161214_003347.jpg

    さらに細かいディテールを追加。
    ・戦闘室前面、操縦席バルジ左右のボルトやスリットを追加。
    ・前照灯ガードはキットの(板状の)モールドを削り取って真鍮線で作り替え。前照灯それ自体はキットのパーツに若干の追加加工。
    ・誘導輪位置調整機構のディテールを追加(前照灯の脇)。
    ・サイドスカート部に偽装幌用?レールを追加。
    ・右フェンダー上、予備履帯ラックの枠を金属板で追加(これは後で再度作り替えることになりました)。
    ・フェンダー上工具箱の側面ディテール(リブと留め金)を追加。
    など。

    mini_20170108_234245.jpg

    車体後部の円筒形の増加燃料タンクは実物に比べ(左右幅が)寸足らずなのですが、これはエンジンルーム幅ともかかわるので未修整。車体への取付架はエッチングの余りの帯金などで製作。燃料タンクのキャップ部分の形状もいじりました。

    その下には、アフリカ戦のクルセーダーでよく見られる、角型タンク(水タンク?)のラックを自作。


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    #5 2017-03-22 12:14:33

    かば◎
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    Re: エアフィックス 1:76 巡航戦車クルセーダー

    ●砲塔工作

    戦車模型の顔である砲塔に関しては、やや高めなうえ、頸部の形状が全く違うという問題があるものの、ぱっと見には実に格好良く、クルセーダーらしい雰囲気に出来ていて、このキットの最大の魅力になっていると思います。全体形状については例によって全くいじらず、細部のみいじることにします。

    mini_20161218_164720.jpg

    防盾に関しては、キットのパーツはほぼ左右対称になっています。実際には非対称で、特に右側は角ばった複雑な形状をしているので、貼ったり盛ったり削ったりして、何となくそれらしい形にしています(不十分ですが)。

    mini_20161220_011352.jpg

    砲塔四隅の吊り下げリングはかなりダルいモールドなので削り落とし、エッチングの枝材再利用で作り直しました。

    mini_20161229_003514.jpg

    前記吊り下げリングを付け、さらに細かい箇所に手を入れていきます。
    ・右側面サーチライトの基部もエッチング枝材で。ライト本体も若干の追加工作。
    ・右後部アンテナポストの作り替え。
    ・砲塔ハッチに若干の追加工作、および後面の(おそらく)ハッチ受けの突起を追加。
    ・砲塔上面エッジに溶接痕を追加。
    ・後面工具箱およびシャベルを改修。
    など。

    mini_20170121_192446.jpg

    さらにオデコに指揮官用アンテナ、ではなくて車長用直接照準器のツノを追加。これは3本タイプと1本タイプがあるようですが、より初期のものと思われる1本タイプとしました。白状すると3本タイプは基部を作るのが面倒くさかった……。
    防盾用の吊り下げリングは0.5mmプラバンからの削り出し。


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    #6 2017-03-23 22:09:13

    かば◎
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    Re: エアフィックス 1:76 巡航戦車クルセーダー

    ●足回りの工作

    キットの転輪は、ホイールディスク部の形状がまるで実車と似ていないのですが、それを直すとなるとひどく面倒なことになるので目をつぶることにします。なお、実車の転輪は、T-34と同じくクリスティー戦車から受け継いだ特徴で、ゴムリムに穴が並んでいます。キットの転輪はドーナツ型に盛り上がったモールドで誤魔化しているので、0.4mmのドリルで穴を開けました。

    キットのドーナツ・モールドをガイドに開けたのですが、開け始めに刃先が滑ったり(しかもそもそもゴムリムの幅が一定でなかったり)して、若干不揃いです。お粗末様。ちなみに第二転輪右側の一番大きくズレている穴は、このあと埋めて開け直しました。

    mini_20161217_170033.jpg

    古いミニスケールキットの場合、履帯が分厚くて固くて困ってしまうことが多いのですが、キットの履帯はその逆で、(薄いのはいいのですが)フニャフニャ過ぎ、しかもセンターガイドが明らかに中心からずれています。

    mini_20170117_142225.jpg
    mini_20170117_142247.jpg

    そんなわけで、当初はハセガワ72の履帯を使おうと思っていたのですが、ピッチは合うものの幅が広く、形状も今一つどころか今三つ四つくらい(センターガイドもほとんど立方体で、なんだかレゴブロック戦車のよう)。

    mini_20170117_142506.jpg
    mini_20170117_142431.jpg

    その他を工作しつつどちらを使うかずっと悩んでいたのですが、突然変なスイッチが入って、履帯を自作し始めてしまいました。手順は以下。

    ① エバーグリーンの0.5mm×1mmプラ棒の1mmの面の中央に溝をけがく(簡単な治具を作成)。

    ② 上のプラ材を4mmの長さに切断し、0.3mmプラバンの3mm幅の帯に等間隔に貼る。

    mini_20170116_141506.jpg

    ③ このままだと両脇に段ができるので、1mm幅の0.3mm板を刻んで段を埋める。

    mini_20170117_142121.jpg

    ④ 細切りの0.5mmプラバンを刻んで、裏面中央に等間隔に貼ってセンターガイドを作る。

    mini_20170118_034407.jpg

    ⑤ ヤスってセンターガイドの高さを揃えるとともに、先を尖らせる。

    mini_20170118_120537.jpg

    ⑥ 接地リブ左右もヤスって幅を揃え、また接地面側の角を落とす。

    本来横着者なので、スカートに隠れる上側は作っていません。
    出来上がった履帯を足回りに装着した状態が以下。

    mini_20170121_192758.jpg
    mini_20170121_192832.jpg

    ちなみにクルセーダーの履帯には初期後期の別があり、初期型は踏面はほぼつんつるてん。後期型は細かいリブパターンがあります(イタレリのクルセーダーに付属しているタイプ)。


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    #7 2017-03-24 00:13:58

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    Re: エアフィックス 1:76 巡航戦車クルセーダー

    REV3 さんの発言:

    うわぁ見るからに大変そう。
    ご健闘をお祈りします。

    ありがとうございます。
    実をいうと、最初は「作りかけの古キット、お手軽に偽装用幌でも被せて成仏させてやるかあ」くらいのつもりだったのに、作っているうちにどんどん脱線してしまいました。


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    #8 2017-03-26 02:57:28

    かば◎
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    Re: エアフィックス 1:76 巡航戦車クルセーダー

    ●工作終了

    とりあえず工作終了した状態の全体形です。

    mini_20170122_014321.jpg

    mini_20170122_014241.jpg

    10円玉と記念撮影。

    mini_20170122_014421.jpg

    上写真を撮ってしばらくして、ちょっと気になった箇所に追加工作しました。
    一つ目は、サンドフィルターのダクト下ボックス(たぶん砂受け)に取っ手を追加。0.2mmのエナメル線で工作。

    mini_20170123_010141.jpg

    二つ目は、予備履帯ラックに履帯固定ピンを追加(同時に、金属製だった枠をプラバンに変更。穴の開けやすさから)。最初は「枠だけでも十分かな」と思っていたのですが、映画「ガールズ&パンツァー」に出てきたクルセーダーMk.IIIのこの部分にしっかりロッドも描き込まれているのに気付いて、「ディテールでガルパンに負けるのは如何なものか」と思い直したため。アホな動機です。

    mini_20170130_231447.jpg


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    #9 2017-03-31 20:42:23

    かば◎
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    Re: エアフィックス 1:76 巡航戦車クルセーダー

    ●完成

    エアフィックスの1:76(公称)クルセーダーMk.II、完成です。

    迷彩色に関しては、サンド系(ライトストーン)の基本色に、重ねる色はグリーン、ブラウン(テラコッタ)、ブラックなどのバリエーションがあるようですが、この作例のようにかなり定型化された後期のパターンの場合は、実際にはブラックかもしれません。アンテナに付けたペナントの色も適当に決めたので、イギリス戦車の詳しい人が見たら「とんでもねえ!」と思うかも。

    mini_20170322_200043.jpg

    mini_20170322_200106.jpg

    mini_20170322_230822.jpg

    mini_20170322_233622.jpg

    mini_20170323_190549.jpg

    塗装はVallejoの筆塗り、細部はタミヤエナメル、油彩のウォッシング/スミイレ、タミヤ「ウェザリングマスター」のハイライト/ホコリ表現です。砲塔横のサーチライトは娘のネイル用UVレジン。

    最後に付け加えた長短のアンテナは0.2mmの洋白線、ペナントはプラペーパー。

    例によって10円玉との記念撮影。

    mini_20170322_231256.jpg

    ちょっと寄った撮影も2点ほど。

    mini_20170323_190922.jpg

    mini_20170322_202807.jpg

    (私にしては珍しく)展示台も作ってみました。とはいっても、東急ハンズで買ってきたコルクのブロックに、簡単なプレートを付けただけのお手軽なものです。

    mini_20170322_233722.jpg

    ご覧いただきありがとうございました。


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    #10 2017-03-31 22:37:40

    Kazufumi
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    Re: エアフィックス 1:76 巡航戦車クルセーダー

    完成おめでとうございます、形と雰囲気がすごくイイですね!
    細かなディテールアップが随所に効いてる感じがします。


    "Real artists ship. " --Steve Jobs
    "The art challenges the technology, and the technology inspires the art. " --John Lasseter
    活動サイト:planetFigure, Putty & Paint

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